ストーリーは人の心の中に入り込み、
魔法をかけます。
魔法をかけられた人は、
何かに駆り立てられて何かを始めます。
いったいどんな魔法が
かけられたのでしょう?
この頃、ライティングの世界では、
自分のストーリー(体験談)を
語る人が増えています。
なぜ、体験談が語られるのでしょうか。
この記事では、ストーリーについて
お話していきます。
この記事を読んで、あなたもストーリーを
語ってみませんか?
1.ストーリーとは?
実用日本語表現辞典によると、
ストーリーとはラテン語の"historia
(ヒストリア)"からきた言葉で
「物語」という意味です。
2.ストーリーを研究する人々
ストーリーは、さまざまな分野で
研究されています。
アーカー氏は言います。
「伝えたいことを理屈で納得できるように
伝えるだけでなく、人の感情に働きかける
ことで、プレゼンテーションや提案が
通りやすくなる」
ストーリーによって、商品の価値が60倍近く
変わったということも報告されています。
また、CMを見聞きする人が引き込まれるのは、
コンテンツよりもストーリーだと
言われていますね。
ペンシルバニア州立大学や、
マサチューセッツ大学の医学部は言います。
ストーリーを聞くと、ストレスホルモンの
コルチゾールが作られ、集中力が上がります。
そして、共感の気持ちをわかせる
オキシトシンを作り出します。
研究によると、オキシトシンが作られると、
患者はいうことを聞いてくれやすく
なるようです。
医者は、ストーリーテリングの形で、
患者に病気の怖さや治療を話します。
ストーリーテリングは、高血圧の危険性の
高い患者の習慣を変え、血圧を下げるのにも
効果があるのです。
このように、ストーリーテリングは、
病気を治すのにも効果があります。
3.ストーリーの3つの効果
ストーリーテリングには、
3つの効果があります。
それは、
・共感を得やすくする
・聞き手の記憶に残りやすくなる
・感情を動かし、行動に
つなげやすくなる
です。
それぞれ説明しましょう。
3-1 共感を得やすくする
ストーリーテリングは、ものごとの
内容だけを聞いて理屈で納得するのではなく、
人の感情を動かします。
人は不思議なことに、理屈でわかっても
感情が動かされないと行動しない生き物です。
ストーリーを聞くことで、
人は感情が動かされ共感するでしょう。
3-2 聞き手の記憶に残りやすくなる
人は事実だけを聞かされても、
あまり記憶に残りません。
ところが、ストーリーの中で聞かされた
事実は記憶に残りやすいのです。
子どもの頃に聞かされたおとぎ話は、
不思議に覚えていますよね。
物語になると記憶に残りやすいのです。
3-3 感情を動かし、行動につなげやすくする
人は事実だけを聞かされても、共感しなければ
行動しません。
感情が動いたら、人は行動します。
ストーリーテリングは、人の感情を動かし
共感を呼び起こすので、
聞いた人は行動するのです。
4.どうしたらストーリー調の文章が書けるか
では、どうしたらストーリー調の文章が
書けるでしょうか?
それには下の2つが効果的です。
・ストーリーを決める3つの要素を入れる
・体験を文章にまぜる
それぞれ説明します。
4-1 ストーリーを決める3つの要素
ストーリーは、下の3つの要素を決めると
できます。
①人物 (WHO)
②時間 (WHEN)
③場所 (WHERE)
文章に中に3つのWを入れましょう。
「誰が(WHO)、いつ(WHEN)、
どこで(WHERE)」が決まると
あらすじができてストーリーができます。
下の文章はストーリーができていませんか?
「亜麻色の髪の少女が、昨日、
川のほとりに立っていた」
4-2 体験を文章にまぜる
あなたの体験は物語(ストーリー)です。
世界に一つだけのあなたのストーリーは、
読者の共感を呼び、読者を
行動させやすくなるでしょう。
体験には「3つのW」が含まれている
ことがわかりますよね。
体験を文章にまぜることで、
ストーリー調の文章になります。
5.まとめ:ストーリーが人を動かす
以上に述べたように、ストーリーは
人々の共感を呼び起こします。
共感は行動につながるのです。
ビジネスの世界で、ストーリーが大切に
扱われる理由が、分かっていただけますか?
さあ、あなたも人を動かすストーリーを、
あなたの文章に使ってみませんか?
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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